注目の記事 PICK UP!

4大ラグジュアリーブランドが、Web3に忠実な支持者をもたらす

長年にわたり、個々のNFTが数十万ドル、あるいは数百万ドルで取引されてきたことはよく知られています。Bored Ape Yacht Clubのようなコレクションの中でも特に希少な作品や、Beepleのような高名なアーティストの新作など、価値の高いNFTはWeb3の大きな特徴となっています。

NFTが高級商品と徐々に親密な関係を築き、高級品市場に特化したいくつかのブランドがNFTの分野でしっかりとした地位を築いています。しかし、NFTは単に高額な現金を支払う準備ができている市場に参入したというだけではありません。NFTは、ブロックチェーンのおかげで、4桁、5桁、あるいは6桁の取引を定期的に行うユーザーにも計り知れないセキュリティを提供します。

しかし、それだけにとどまるのでしょうか?そうではありません。ここでは、NFTを活用して顧客サービスを向上させた4つのラグジュアリーブランドを紹介します。

 

Arity

ONE OF ARITY’S GEMSTONE NFTS. SOURCE: ARITY

 

Arityは、コロンビアの高級コングロマリットで、数十年にわたる専門知識をWeb3に導入させることを望んでいます。同社は、傘下のジュエリー小売業者を通じて、20世紀初頭にまでさかのぼる歴史的なルーツを持っています。しかし、資源不足で競争が激化する業界にあって、競合他社に差をつけられました。それを対抗するため、事業の近代化に苦心してきました。その解決策とは?ブロックチェーン技術、特にNFTの使用することです。

Arityの共同設立者であるIsmael Fleingは、インタビューに応じで次のように述べていました。「NFTは、私たちのプロセスやジュエリーデザインを『不滅に』するのに最適な方法だと思いました。私たちの鉱山から宝石の原石を取り出したとき、それは唯一無二のものです。」問題は、これらの宝石が宝石になるためにカットされ、加工されると、技術的にもはや存在しなくなることです。Arityは、これらの宝石をNFTとして鋳造することで、鉱山から採掘されたそれぞれの石を不滅のものにしようと考えています。これは単なる見世物ではありません。この工程は、石がArityのサプライチェーンを通過する際のセキュリティ強化に役立つことは間違いありません。

Arity社は、自社の鉱山から採掘された宝石を記録する際に、さらに一歩踏み込んだ決断をしたおかげで、NFTが信頼できる方法で製品の価値を高める上で極めて重要な役割を果たすと考えていま。Arityの共同創業者兼CEOであるDaniel Martinは、「宝石は、その産地が付加価値となります。だからこそ、この業界ではトレーサビリティが重要なのです」と述べていました。NFTは宝石の価値を高めるだけでなく、非倫理的な方法で調達された宝石や貴金属の販売を抑制することにも役立ちます。ブラッド・ダイヤモンドはもう存在しないの?それは確かに高い目標だが、間違いなく可能なことです。

 

Louis Vuitton

A SCREENSHOT FROM LOUIS THE GAME. SOURCE: PCMAG/LOUIS VUITTON

 

出発点となったのは 2021 年のモバイルゲーム、Louis the Gameで、プレイヤーは LV の象徴的な印刷品が満載の仮想世界でコレクションマラソンに参加できました。もちろん、プレイヤーがゲーム内で獲得できるデジタルコレクティブルの中には、本格的なNFTを兼ねたポストカードもあります。また、ゲーム内のくじ引きでは、プレイヤーキャラクターであるVivienneがLVのライセンス商品を身につけた姿で描かれた10枚のPFP NFTのうち1枚を獲得するチャンスもありました。

2022年4月、ファッション界の巨匠は、NFT主導のオンライン戦略をさらに強化し、200年を超えるLouis the Gameの歴史を記念して、NFTリワードをいくつか新たに発表していました。

 

EYEFUNNY

 

東京を拠点とするジュエリーブランドは近年、高級品市場で高まりつつあるトレンドに乗り、ブランドのアイコンであるスマイリーをデザインしたデジタルジュエリーNFTを限定発売しました。2022年11月、EYEFUNNYの1,152個のNFTジュエリーが一般販売されました。

NFTの所有者には何がメリットあるのでしょうか?それは、実際のジュエリーが当たる抽選に参加できることです。当選者はEYEFUNNYのオフィシャルサイトで発表され、東京にあるEYEFUNNYの実店舗とまだ発表されていないフランスパリの季節限定の店舗で受け取ることができます。

 

Christie’s、Sotheby’sなど

DIANA SINCLAIR’S I AM THAT I AM. SOURCE: DIANA SINCLAIR

 

2021年3月、アーティストのBeepleがクリスティーズという有名なオークションハウスで「Everydays」という作品を売った瞬間、NFTの取引は一気に社会的に認知されるようになりました。この作品はなんと6,930万ドルという驚異的な価格で落札され、他のオークションハウスもすぐにこの急成長しているアートのトレンドに乗り出しました。

その後、クリスティーズはFEWOCiOUSやDiana Sinclair、Refik Anadolといった今注目のアーティストたちの作品の販売を手がけるようになりました。サザビーズもまた、新たなNFTアートマーケットに積極的に参入。特に、史上初のNFT「Quantum」のオークションを開催しました。さらに、Bonhamsといった歴史あるオークションハウスも、この新しい領域でチャリティーオークションを行っています。

これらの老舗ブランドは、Web3の未来に備えて、ブロックチェーン技術のセキュリティ機能をNFT販売にしっかりと取り入れています。クリスティーズは今後、すべてのNFT販売で完全にオンチェーン化されたプラットフォームを推進していく方針です。このようなセキュリティの強化が、アーティストにとって人生を変えるような機会をさらに広げることになるでしょう。

 

作者:JEX EXMUNDO

転載先:https://nftnow.com/culture/four-luxury-brands-bringing-their-loyal-followings-to-web3/

Related post

  1. 新しいパスポートスタンプ:NFTは旅をどう変えるのか?

  2. WEB3 が検索エンジンに与える影響

  3. NFTの世界を支配する4大訴訟

  4. メタバースはゲームの未来にどのような影響を与えるのでしょうか?

  5. Instagram、暗号通貨を使わないNFTの購入を近々許可するかもしれません

  6. ブロックチェーンと人工知能:最も注目される2つのテクノロジーはどのように融合するのか?

  7. OpenSeaとクリエイターのロイヤルティについて話す必要があります

  8. ENSの革命: セキュリティと透明性の向上に向けたイーサリアムの取り組み

  9. イーロン・マスクのTwitter買収は暗号産業にどう影響するか?

PAGE TOP